Greeting
ごあいさつ
日本フットボール学会 会長
宮城 修(大東文化大学)
フットボールはいうまでもなく、世界で最も親しまれているスポーツであります。英国のパブリックスクールで少年たちによって盛んに行われていたフットボール (Football)が、100年余りの歴史を通して形を変え、海を渡り、やがてサッカー (Association Football)、ラグビー(Rugby Football)、アメリカンフットボール(American Football)といった競技に派生していきました。
日本フットボール学会 (Japanese Society of Science and Football)は、2003年にフットボールに関する科学的発展に寄与し、それらの成果を選手や指導者をはじめとしたフットボールに関わる人々との交流の中で、双方向の橋渡しすることを理念として設立されました。この理念を地道に進めていくには、本学会が発刊している「Football science」や「フットボールの科学」、そして毎年開催しているコングレスでの研究成果を指導現場に応用していく働きかけや仕組みづくりが重要になってくると考えています。
現在、COVID-19が世界中で猛威を振るい、選手やスタッフの健康面、クラブや部活での活動面、そしてフットボール業界の経済面にも多大な影響を与えています。本学会においても例外ではなく、これまで当たり前に行われてきた研究活動や学会活動に大きな支障を来たしております。しかし、その一方で選手のコンディション管理をはじめとした新たな知見やコングレス・研究会のオンライン開催等、コロナ禍を通して新たに見えてきたことも少なくありません。
是非、今後も会員の皆さんが、フットボールに関する科学的発展に向けて活発に議論できる場、そしてフットボールを横断する本学会の特性を活かし、競技特性や多様性を受け入れながら自身が関わるフットボールへ応用する可能性を探っていただける場を提供していきたいと思います。